先日、父の葬儀を終えました。
父の荷物を整理していると、祖母が幼い姉を抱いている写真1枚と、財布のカード入れには私と夫の名刺が2枚だけ大切にしまわれているのを見つけました。
静かに父の想いが伝わってくるようで、父の愛情を感じました。
1年ほど前からベッドで過ごすことが増え、2ヶ月前には寝たきりになった父。
在宅で訪問看護師さんやヘルパーさんの力を借りてお世話をしながら、一緒にいられる時間はあと少しだろうなと感じ、悔いのないようにと心がけて接してきたけれど、
それでも「もっとこうしてあげればよかった」「もっとたくさん話をすればよかった」といろいろと考えてしまいます。
父は最期まで意識がはっきりしており、お世話をするたびに「ありがとう」と感謝の言葉をくれました。
父の希望通り家で見送ることができたことで、少しは親孝行ができたのかなと思います。
葬儀の際、父と同年代のご近所の方達が訪れ、お悔やみとともに子どもの頃に一緒に遊んだ思い出話や昔話を聞かせてくださいました。
モノクロの写真でしか見た事のない幼い父や若い祖母、そして早くに亡くなった父のお父さんお兄さんたちが私の頭の中でカラフルに色づいて生き生きと動き出し、幼い父は家族や友達に囲まれて楽しそうに笑っていました。